唯織くんは素直にデレない

恋愛(ラブコメ)

唯織くんは素直にデレない
作品番号
1793656
最終更新
2026/10/06
総文字数
3,530
ページ数
10ページ
ステータス
未完結
PV数
6
いいね数
0
――――1年前

「ちょちょちょ、|琥太朗《こたろう》っ! どういうことだ!? この学校に、|彼女《あのコ》がいるっ!」

桜舞う、県立|南爾河岸《なにがし》高校の入学式。

|神戸《かんべ》 |唯織《いおり》は、新入生たちの中に立っているひとりの女生徒を見つけて、一気に心臓が跳ね上がった。

「え、あのコ、って4ヶ月前に|唯織《おまえ》が|輩《やから》たちから助けたっていう、あのお嬢様学校の彼女のことか?」

「え〜! アンタがずっと|紬生《つむぎ》ちゃん、紬生ちゃんって言ってた、あのコ!? スッゴイ、事情は分かんないけど|運命《ウンメー》じゃん! 話しかけてきなよ!」

「いやいやムリムリムリ、カンタンに言うな、|朱莉《あかり》。覚えられてなかったら? 俺恥ずかしくてもう二度と紬生ちゃんに話しかけられないよ? いやぁもまじムリムリムリムリ! 
……ちょっと行ってくる」

「行くんかい」
「話しかけたい気持ちの方が勝ったみたいだな」

一歩、二歩。
彼女への距離を縮めていくごとに鼓動も大きくなっていく。

なんて話しかけよう。

『俺のこと、覚えてる?』

いや、『は?』とか言われたら俺、絶対立ち直れねぇ。

だったらここは『あれ、前に会ったことあったような気がすんだけど』か?

ああああ、今『気のせいでは?』って未来チラ見えした。まじ|怖《こ》ぇぇえ!!

「……あなたは、あの時の……」

うぉおおっ!! 紬生ちゃんがっ!

俺を、俺を覚えてくれてたっっ!?

今だ言え、唯織! 
せーの、

「てん…」

『天使のような君と友だちになりたい!』

「てん……メェ、ンなトコでなにしてやがんだ。なにまた俺の目の前に現れてんだよ! 目ざわりだっつーの!!」

「……アイツバカでしょ」
「間違いなく」

そんなカンジで。

唯織くんは素直にデレない。

前途多難な初恋のはじまり、はじまり。





2023年5月31完結☆
あらすじ
喧嘩上等のヤンキー高校生、神戸唯織(かんべ いおり)が恋してるのはクールな孤高の優等生、紬生(つむぎ)ちゃん。
振り向いてもらうために、脱・乱暴者を目指すけど、彼女を前にすると素直になれずに暴言ばかり。
でも実は彼女にも唯織には内緒にしてる気持ちがあって。

目次

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