だからこそ、泣いて縋りつきたかった。
行かないでと泣きわめき、どうしても引き留めたかった。
たえそれが許されないことだとしても……。
「無事に帰ってきて下さいね」
「ああ。分かっているよ、エルザ。行ってくる」
「いってらっしゃい、アレン」
どうかどうか無事でいて。
声にならない叫びを押し込めて、私はただアレンの背を見送った。
そして一人屋敷のエントランスに残された私は、祈ることしか出来なかった。
行かないでと泣きわめき、どうしても引き留めたかった。
たえそれが許されないことだとしても……。
「無事に帰ってきて下さいね」
「ああ。分かっているよ、エルザ。行ってくる」
「いってらっしゃい、アレン」
どうかどうか無事でいて。
声にならない叫びを押し込めて、私はただアレンの背を見送った。
そして一人屋敷のエントランスに残された私は、祈ることしか出来なかった。


