英雄として死んだはずの夫が、隣国で結婚して私への褒美を盗みに来ました

 どうして?
 この先の言葉がどうしても見つからない。

 どうして今なのか。
 いやそもそも、この人は本物なのか。
 
 何を聞くべきで、どう対応するべきなのか。

 考えれば考えるほど、ただ頭の中が混乱してしまい考えがまとまらない。

 だって夫であるアレンは三年前のあの夏の日、隣国との戦いで戦死したはずなのだから。

 そう忘れもしない。
 いまでも鮮明に覚えている。

 この人をここから送り出した日のことを――