空がゆっくりと濃紺から淡い色へと変わっていく頃、まだ屋敷内は静寂に包まれている。
使用人たちもまだ起きてはこないこの時間。
私は普段着の簡素なドレスに羽織りをかけたまま、ゆっくりと執務室へ向かっていた。
誰もいないこの早朝に、ゆっくりと一人自分の淹れた紅茶を楽しむ。
それが仕事を始める前の日課になっていた。
ひんやりとした朝の空気を体に取り込みつつ、自分の足音を聞きながら進んでいく。
するともう使われなくなった夫の部屋から、音が聞こえてくる。
カタン――
何かをどかすような音。
この部屋を使わなくなってから、もう三年くらい経っただろうか。
今や大掃除の時くらいしか、使用人たちだって入りはしない。
でも確かに音はその中から聞こえてくる。
もしかして泥棒?
こんな時間に……。大声を上げれば、私設の兵がここまで来てくれるかもしれない。
使用人たちもまだ起きてはこないこの時間。
私は普段着の簡素なドレスに羽織りをかけたまま、ゆっくりと執務室へ向かっていた。
誰もいないこの早朝に、ゆっくりと一人自分の淹れた紅茶を楽しむ。
それが仕事を始める前の日課になっていた。
ひんやりとした朝の空気を体に取り込みつつ、自分の足音を聞きながら進んでいく。
するともう使われなくなった夫の部屋から、音が聞こえてくる。
カタン――
何かをどかすような音。
この部屋を使わなくなってから、もう三年くらい経っただろうか。
今や大掃除の時くらいしか、使用人たちだって入りはしない。
でも確かに音はその中から聞こえてくる。
もしかして泥棒?
こんな時間に……。大声を上げれば、私設の兵がここまで来てくれるかもしれない。


