LOVE☆STORIES

​「ごめん、大丈夫か?」

​上から降ってきたのは、低くて少しハスキーな、でもすごく心地いい声。

​ハッとして顔を上げると、そこには背が高くてスタイルの良い男子生徒が立っていた。

​すっと通った鼻筋に、どこか大人っぽい涼しげな目元。

​派手に騒ぐタイプではないのに、そこにいるだけでパッと周囲の目を引くような、圧倒的なオーラを持った人だった。

​「あ、うん……大丈夫です」

​彼がすっとかがんで、落ちた生徒手帳を拾い上げてくれる。

​その手が私に触れそうなほど近くを通って、心臓が跳ねた。

​「はい、これ。怪我ない?」

​「あ、ありがとう……」

​受け取るときに一瞬だけ目が合って、私の胸がドクンと大きく鳴った。