欲しがる妹に婚約者をあげたら、なぜかキレられました。これって私が悪いのでしょうか?

 翌々日、王家主催の夜会に私は一人参加した。
 本来、婚約者がいる人間は一人で参加することはない。

 だけど誰かから好奇の目で見られても、今の私にはどうということもなかった。
 
 ある意味無敵なのだ。
 まだ他の貴族たちは知らないはずだけど、もう婚約の書き換えは終わっている。
 だからやましいことなど何もない。

 今ここで言いふらしてもいいのだけど、さすがに品がなさすぎよね。

「さて、この中で婚約者のいない狙い目の人っているかしら」

 物色とは言ってはいけないが、私は辺りを見渡す。
 当然ながら、私と同じくらいの年齢の男性にはほぼ婚約者がいる。
 
 身分の上の貴族になればなるほどそうだ。
 大抵は私たちのように、幼い頃に婚約を結んでしまうから。