放課後のチャイムが鳴り響き、校舎が夕暮れ時の赤金色の光に包まれていく。
クラスメイトたちが部活動や下校の準備で賑やかに席を立つ中、私は重い足取りで一人、校舎の最上階へと向かっていた。
桜ヶ丘学園の最上階。そこに足を踏み入れる生徒は滅多にいない。
生徒会室があるそのフロアは、まるで高級ホテルのように洗練された静寂が漂っている。
重厚な木製の扉の前に立ち、私は大きく息を吸い込んだ。
心臓が壊れた時計みたいにドクドクと不規則な音を立てている。
(大丈夫、落ち着いて瀬莉奈……。雑務を手伝うだけ。私にできることを精一杯やればいいだけなんだから……!)
自分の胸に手を当てて小さく呟くと、私は意を決して扉を数回叩いた。
「……失礼します。常磐瀬莉奈です」
「入れ」
扉の奥から返ってきたのは、相変わらず冷ややかで、けれどどこか鈴のように透き通った九条くんの声だった。
クラスメイトたちが部活動や下校の準備で賑やかに席を立つ中、私は重い足取りで一人、校舎の最上階へと向かっていた。
桜ヶ丘学園の最上階。そこに足を踏み入れる生徒は滅多にいない。
生徒会室があるそのフロアは、まるで高級ホテルのように洗練された静寂が漂っている。
重厚な木製の扉の前に立ち、私は大きく息を吸い込んだ。
心臓が壊れた時計みたいにドクドクと不規則な音を立てている。
(大丈夫、落ち着いて瀬莉奈……。雑務を手伝うだけ。私にできることを精一杯やればいいだけなんだから……!)
自分の胸に手を当てて小さく呟くと、私は意を決して扉を数回叩いた。
「……失礼します。常磐瀬莉奈です」
「入れ」
扉の奥から返ってきたのは、相変わらず冷ややかで、けれどどこか鈴のように透き通った九条くんの声だった。


