俺にだけ弱さを見せろ~無口な生徒会長の過保護な溺愛命令~

「さすが常磐さん! 頼りになるね」

仙道くんが感心したように微笑むと、


「常磐」

「は、はいっ!」

「お前は……自分のやったことを『ただの雑務』だと思っているのか?」

思いがけない問いかけに、私は言葉を詰まらせた。

「あ……えっと、私には特別な才能もないですし……これくらいしかできることがないので……」

下を向いて自嘲気味に呟く私に、九条くんの静かな視線が注がれる。

彼は私のデスクの前に歩み寄ると、一定の距離を保ったまま、静かに見下ろしてきた。

「お前が自分をどう評価していようと関係ない。俺は、お前のその仕事を高く買っている」

青みがかった黒い瞳に、一切の迷いはなかった。

お世辞でも気休めでもなく、本気でそう思ってくれているのだと伝わってくる。

胸の奥が、ぎゅっと熱くなる。

「……今日の作業はここまでだ。全員、解散にして構わない」

九条くんが告げると、渚くんたちが「お疲れ様でしたー!」と片付けを始めた。