俺にだけ弱さを見せろ~無口な生徒会長の過保護な溺愛命令~

「あ、あの……九条くん。昼間もお伝えしようとしたのですが、私なんか生徒会の仕事なんて務まりません。私には何一つとして特別な実績もなくて――」

「言ったはずだ。お前はこの学園で最も優秀だと。……それとも、俺の選定に不服があるのか?」

「い、いいえ! そんなことは……っ!」

「なら座れ。まずはこれだ」

九条くんが手元から滑らせてきたのは、各部活動から提出された文化祭の備品申請と、過去の利用実績がまとめられたファイルだった。

膨大なデータと細かな数字がびっしりと並んでおり、役員さんたちが手分けして確認作業を進めている最中のものらしい。 

「各部の申請内容に矛盾がないか確認しろ。……できるな?」

「っ……はい、やってみます!」

私は意を決してファイルを開いた。

周囲では役員さんたちが「陸上部のこの申請、去年のデータと計算が合わないな……」「会計に回す前に一度差し戻すか?」と眉をひそめて議論を交わしている。