『いつからか、君が特別だった』

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今日の講義が終わり、集合場所の公園に着いた。

私たちの写真サークルは、
各自が好きな時間に集まって自由気ままに写真を撮る、すごくゆるいサークルだ。

代表の「じゃあ自由に撮ってね〜」というゆるい掛け声で解散になったけれど、貸出用のカメラはもう無くなってしまっていた。

「湊くん、今日の貸出用カメラ、もう全部出払っちゃってるみたい……」

申し訳なくなってそう言うと、湊くんは全然気にした様子もなく爽やかに笑った。

「あ、ホントだ。俺もスマホでいいや。気楽で楽しく撮ろ?」

「うん!」

湊くんの優しい言葉に、心がふっと軽くなる。

本格的なカメラを持っていなくても、
ただスマホを片手に並んで歩いて、
秋の風を感じながら「あそこ綺麗だね」なんて話す時間が、とにかく楽しくて心地いい。

前はただ講義室で見かけるだけの人だった湊くん。

もしこのサークルに入っていなかったら、
今こうして湊くんと一緒に笑い合って、
同じ時間を過ごすこともなかったんだと思う。

(……うん、やっぱりこのサークルに入って本当によかったな)


そんな風にしみじみと思いながら、

私は歩幅を合わせるようにして、

湊くんの隣を並んで歩き出した。