私はキミと仲良くなりたい

6.葉子さんとの関係

「ここは、団地でしょう?お世辞にも裕福とは言えないような人たちが住んでいる借用団地なの」
そう、若葉ちゃんの家は、団地だった。
――しかも、かなり年季の入った。
「葉子は、私の隣の部屋に住んでいて、同い年の私たちは、幼稚園に入る前から仲が良かった。幼馴染って感じ」
昔は、仲が良かったんだ。
しかも、同じ団地に住んでいたんだ。
「昔はあんな子じゃなかったの。親が、家計が厳しいうちと、同じくらいの会社員だった。似たような環境だった私たちはいつも遊んでいたの。でも、小学校四年生に上がるときに、葉子の家の投資が成功して、社長を任されて、お父さんが社長を任されて、一気に裕福になった。そのとき、葉子は転校していっちゃったの」
え……。
性格が変わっちゃうようなことがあったの?
「そのあと、よく噂があって、聞いたんだけど、転校していった学校が、白蘭みたいなお金持ちばっかり通う学校で、社長なり立てのお父さんを持つ葉子は、イジメにあったんだって」
イジメ……。
人の性格を変えるくらいに悪質な……?
「親に助けを求めたけど、会社が忙しくて助けてくれなかったみたい。それでグレちゃって、不良グループに入ったらしい」
不良グループに入るって、そんなにつらいことがあったのかな。
助けてあげたい。