そんな若葉ちゃんに声をかける。 「逃げて。私のことは気にしないで。何かあったら、誰かに助けを求めて」 若葉ちゃんには、この世界の関係を見せたくない。 私は、会社にもかかわっているから、その関係だろう。 「じゃあ、移動していいですか。若葉ちゃんには見せたくない」 「ふーん?ちょっとは自分の心配をしたら?――ちょっとこいつ、眠らせといて」 なるほど、この人がボスなのか。 と思っていると、口元をハンカチで抑えられて、意識を手放した。