1.入学式
「――次に、新入生挨拶です。一年一組氷室 雪乃(ひむろ ゆきの)さん、お願いします」
「はい。在校生の皆さん、このような良き日に、私たちを迎えてくださり、誠にありがとうございます――」
私は氷室 雪乃。
氷室グループのお嬢様と呼ばれるような私。
絶対に完璧でなくてはいけない私は、今、私立白蘭学園中等部新入生代表として、今舞台に立っている。
本当は緊張するけど、やり遂げなくてはいけない。
震えるのをごまかして握りこんだ指を見ながら、最後まで言い切った。
「これで、私の新入生挨拶を終わります」
今すぐにでも腰が抜けてしまいそうだけど、何とか踏ん張って耐える。
それでも平然とした顔をしながら、自分の席に戻る。
そのとき、ちょうどいいタイミングで
「これで、私立白蘭学園中等部の、入学式を終わります。一同、礼――」
やっと入学式が終わったー!と思ったら
「これから、各クラスで顔合わせを行います。各自、速やかに教室へ向かってください」
なんだ、帰れないのか。
数学の復習をやろうと思ったのに。
顔合わせとか、やる意味がないと思う。
どうせ、私みたいな人間は、友達ができないんだから――。
「――次に、新入生挨拶です。一年一組氷室 雪乃(ひむろ ゆきの)さん、お願いします」
「はい。在校生の皆さん、このような良き日に、私たちを迎えてくださり、誠にありがとうございます――」
私は氷室 雪乃。
氷室グループのお嬢様と呼ばれるような私。
絶対に完璧でなくてはいけない私は、今、私立白蘭学園中等部新入生代表として、今舞台に立っている。
本当は緊張するけど、やり遂げなくてはいけない。
震えるのをごまかして握りこんだ指を見ながら、最後まで言い切った。
「これで、私の新入生挨拶を終わります」
今すぐにでも腰が抜けてしまいそうだけど、何とか踏ん張って耐える。
それでも平然とした顔をしながら、自分の席に戻る。
そのとき、ちょうどいいタイミングで
「これで、私立白蘭学園中等部の、入学式を終わります。一同、礼――」
やっと入学式が終わったー!と思ったら
「これから、各クラスで顔合わせを行います。各自、速やかに教室へ向かってください」
なんだ、帰れないのか。
数学の復習をやろうと思ったのに。
顔合わせとか、やる意味がないと思う。
どうせ、私みたいな人間は、友達ができないんだから――。
