春、ゆらり舞い散る花びらに最後の餞別を

そんなことはあるのにね。


だからみんなと私の境目がとっても大きく見えてしまう。優しい人と酷い人。


みんなは優しい人、私は酷い人。なら私もあの毒親とおんなじなんだ。


瞳から涙が零れる。お別れ、しなきゃだね。


「深月、大好き。そしてバイバイ」


椅子から立ち上がり個室から出ようと扉に手をかける。


「あの、貴女は?」


懐かしい声が聞こえる。凛としながらも無邪気なところもある声が。


「―――みづ、き」


深月だ、起きたんだ。