春、ゆらり舞い散る花びらに最後の餞別を

優しくて誰にでも頼られるような存在の深月の親があんな人間な訳無い。


けれどあの毒親が深月の親だということは覆せない。


私があいつらの娘だったら良かったのに。


そしたら深月ももっと笑っていただろうから。


深月の顔も見ても笑顔にはならない。私がそうさせたから。


―――紗希…大好き。


その言葉が何度も頭に響く。


私が深月と関わったからこんなことになったんじゃないかっていっつも思う。


でもその言葉は誰にも聞けない。


みんな優しいから「そんなことない」って言う。