春、ゆらり舞い散る花びらに最後の餞別を

仕事が忙しいんだと思うけど血だらけになった深月を見る目は悲しんだような目じゃなかった。失望、落胆のような目だ。


殴りかかりたかったけれど深月は優しいから泣いてしまうと思ったので嫌々やめておいた。


けれど娘が交通事故に遭って見舞いに一度も来ない毒親がどこにいる。


私が一度だけ深月に「社長令嬢なんて羨ましい」と言ったことがあったけどその時、深月はどこか遠くを見ているような目で「そんなことないよ」と言っていた。



確かにそうだけれどそれ以上にあの毒親が深月の親だということに腹が立った。