春、ゆらり舞い散る花びらに最後の餞別を

今は五月になり桜も散り始めた。


私は一人ポツンと病室にいる。目の前には青白い顔をした深月が横たわる。深月はトラックに轢かれそうになった私を庇って眠っている。


あの後、私は救急車を呼んだけれど相手が大型トラックだったため一命はとりとめても目覚めない可能性があるとのことだ。そのまま深月は三週間も眠っている。


―――深月、起きてよ。眠り過ぎはだめって深月が言ったんでしょ。


生徒会のみんなも行きたいんだろうけど気を遣ってくれ来ないでくれる。私は毎日学校を休んで来ているけれど、深月の両親は病院に運ばれたとき以来来ていない。