春、ゆらり舞い散る花びらに最後の餞別を

ゆらり、ゆらり舞い散る花びらの向こう側には貴女がいる。


手が届きそうで届かないこの曖昧な距離を世は何というのだろうか。


私達の関係もそうだった。親しいけど親友にはなれないこの距離を。


だから私は一度だけ願ったんだ。


―――貴女の一番になりたい。


貴女にとって私が一番の存在になれたら良かったけどそんなことはないんだよ。もし今とは別の存在になることができたら一番になれたんだろうな。


―――私達だから出会えたんだよ。


いつの日か聞いた言葉はどれよりも美しい。