ずっと大好きだった幼なじみ。
でも…。
「ゆ、びわ…?」
大学生になった今、彼の指に指輪がはめられていることに気づいた_
「凛っ!おはよ。」
「あ、誠。おはよう。」
早坂 凛。大学二年生。
今私が挨拶したのは、近藤 誠。誠とは、高校からの付き合い。誠にとって私は親友ポジション…なんだけど、私は密かに誠に恋心を抱いてる。前までは単純に「好きかなー。」みたいな軽い感じだったんだけど、周りに流されず、ずっとマイペースに突き進んでいく誠にどんどん惹かれていって…今は正式に誠の彼女になりたいと思っているんだ。
…でも、私は自分でも誠とは釣り合わないと思っている。だって…。
「ねぇ、誠聞いて?今日楽しみにしてたプリン、売り切れだったんだよぉ…。」
「まあまあ、俺が今度買ってこようか?」
「いや…その気持ちはありがたいけど、私になんてそんなことする必要ないよ。はぁ…今日も不幸な一日の始まり。」
いつだってポジティブで楽天家な誠に比べて私は、嫌なことがあったら一日かけて落ち込み、いっつも周りにビクビクしてるネガティブ女子。
正反対な私たちは、周りからみても、私から見ても釣り合わない。そんなことは分かっている。
そして、一日中ずっとのプリンことを引きずり続け、ポケ…っとしたまま時間は進んでいった。
ほら、もう次の日。
「凛!おはよっ。」
いつものように、誠が私に話しかけてくる。
「誠、おはよう。」
臆病な私でも、さすがに幼なじみ(好きな人)には挨拶くらいできる。
すると、誠の指が一瞬キラッと光ったのが見えた。
ん?これって…。
「ゆ、びわ…?」
私が声を漏らすと、誠もそれに気づいたようで、その手を私に見せつけてきた。
「あっ、気づいた?見てこれ。いいでしょ〜。」
え…ゆ、指輪をはめてるってことは…。
結婚した…の?い、いや、私の気のせいじゃ…。
でも、薬指にはめてあるよ!?か、確定だ…。
「あ…うん、いいね。それ。」
ショックからか、すっかり力が抜けて、掠れた声で返事をした。
「…凛、どうかした?」
誠が不思議そうに私の顔を覗き込んでくる。
っやめてよ…。そんな顔で見つめてこないで…!
な、泣きそうになっちゃう…ていうか、泣きそう…。
「大丈夫。何にもない。それじゃ、私行くね。」
そう言葉にすると私は、早歩きで誠の前から去った。
家に帰って。自分の部屋へと行って。
ベッドにボフンッとダイブをして。
わんわん泣いた。泣き続けた。
なんで?誰と結婚したの?私は高校時代からずっと一緒にいたんだよ?
でも、私が1番ショックだったのは…。
ずっと一緒にいた私に、報告してくれなかった。
せめて、報告はしてくれれば、誠の幸せを願って少しは傷が和らいだかもしれない。でも、誠の口から「結婚」という言葉は出なかった。
もう…何もかも、信じれない…。今の自分すら。
…よし、もう一回、誠と会う。
このまま明日を迎えるのは嫌だったから。
誠の隣に大切な人がいたとしても、もう後悔しない。
私は…誠の幸せを願ってる。
そして、私は自分の部屋を飛び出した。
今なら、間に合う。玄関まで来ると、壁に貼ってある鏡を見た。…泣いたからか、少し目の当たりが赤く腫れている。…情けないな。
でも、そのくらい失恋で傷つくほど、私は誠に恋をしていたんだ。
ドアを開け、家を出る。全力で走って、まずは花屋さんに。…花束を、持っていくんだ。一番最初に、お祝いしたい。
花束を買い終わって、誠の家に着いた。
つ、疲れた…。走ったせいで、息切れもしている。
そしてインターホンを押すと。
_ガチャッ
「…凛?」
「誠…!」
ついに、誠が現れた。
「え…その花束、どうしたの?」
「誠、結婚おめでとう!!」
そして、ついにずっと言いたかった言葉を放った。
…やっぱり、私は不幸だな…。自分で、恋を叶えることが出来なかった。…って、もうネガティブ思考はやめにしよう。私は変わるんだ。そう、誠が思わせてくれた。
「…結婚?なんのこと?」
…へ?予想外の言葉に、思わず拍子抜けする。
「ゆ、指輪、はめてたから…。」
「あー、これ?」
すると誠は、困ったように微笑んだ。
「まさか、俺が結婚したとでも思ってた?」
「それ以外になんかある!?」
「これ、実は…ただつけてただけ。」
「え…。ええええええ!?」
で、でも、なんでそんな紛らわしいことを…。
すると誠は私が考えていることを読み取ったようで、答えてくれた。
「…凛に、カッコイイって言ってほしくて。」
「へ…?」
すると、誠は私から受け取った花束を、ズイっと私に差し出した。
「ずっと前から…凛が好き。」
…ヤバい、泣きそう。もう、涙が私の頬に触れてる。
「そん、なの…。私も、だよぉ…。」
ずっと、好きだった。一瞬ダメかなって思ったこともあった。…でも、諦めきれなかった。そのくらい、大好きになった相手。
そして、私と誠はお互いふふっと笑う。
「「結婚する?」」
END
でも…。
「ゆ、びわ…?」
大学生になった今、彼の指に指輪がはめられていることに気づいた_
「凛っ!おはよ。」
「あ、誠。おはよう。」
早坂 凛。大学二年生。
今私が挨拶したのは、近藤 誠。誠とは、高校からの付き合い。誠にとって私は親友ポジション…なんだけど、私は密かに誠に恋心を抱いてる。前までは単純に「好きかなー。」みたいな軽い感じだったんだけど、周りに流されず、ずっとマイペースに突き進んでいく誠にどんどん惹かれていって…今は正式に誠の彼女になりたいと思っているんだ。
…でも、私は自分でも誠とは釣り合わないと思っている。だって…。
「ねぇ、誠聞いて?今日楽しみにしてたプリン、売り切れだったんだよぉ…。」
「まあまあ、俺が今度買ってこようか?」
「いや…その気持ちはありがたいけど、私になんてそんなことする必要ないよ。はぁ…今日も不幸な一日の始まり。」
いつだってポジティブで楽天家な誠に比べて私は、嫌なことがあったら一日かけて落ち込み、いっつも周りにビクビクしてるネガティブ女子。
正反対な私たちは、周りからみても、私から見ても釣り合わない。そんなことは分かっている。
そして、一日中ずっとのプリンことを引きずり続け、ポケ…っとしたまま時間は進んでいった。
ほら、もう次の日。
「凛!おはよっ。」
いつものように、誠が私に話しかけてくる。
「誠、おはよう。」
臆病な私でも、さすがに幼なじみ(好きな人)には挨拶くらいできる。
すると、誠の指が一瞬キラッと光ったのが見えた。
ん?これって…。
「ゆ、びわ…?」
私が声を漏らすと、誠もそれに気づいたようで、その手を私に見せつけてきた。
「あっ、気づいた?見てこれ。いいでしょ〜。」
え…ゆ、指輪をはめてるってことは…。
結婚した…の?い、いや、私の気のせいじゃ…。
でも、薬指にはめてあるよ!?か、確定だ…。
「あ…うん、いいね。それ。」
ショックからか、すっかり力が抜けて、掠れた声で返事をした。
「…凛、どうかした?」
誠が不思議そうに私の顔を覗き込んでくる。
っやめてよ…。そんな顔で見つめてこないで…!
な、泣きそうになっちゃう…ていうか、泣きそう…。
「大丈夫。何にもない。それじゃ、私行くね。」
そう言葉にすると私は、早歩きで誠の前から去った。
家に帰って。自分の部屋へと行って。
ベッドにボフンッとダイブをして。
わんわん泣いた。泣き続けた。
なんで?誰と結婚したの?私は高校時代からずっと一緒にいたんだよ?
でも、私が1番ショックだったのは…。
ずっと一緒にいた私に、報告してくれなかった。
せめて、報告はしてくれれば、誠の幸せを願って少しは傷が和らいだかもしれない。でも、誠の口から「結婚」という言葉は出なかった。
もう…何もかも、信じれない…。今の自分すら。
…よし、もう一回、誠と会う。
このまま明日を迎えるのは嫌だったから。
誠の隣に大切な人がいたとしても、もう後悔しない。
私は…誠の幸せを願ってる。
そして、私は自分の部屋を飛び出した。
今なら、間に合う。玄関まで来ると、壁に貼ってある鏡を見た。…泣いたからか、少し目の当たりが赤く腫れている。…情けないな。
でも、そのくらい失恋で傷つくほど、私は誠に恋をしていたんだ。
ドアを開け、家を出る。全力で走って、まずは花屋さんに。…花束を、持っていくんだ。一番最初に、お祝いしたい。
花束を買い終わって、誠の家に着いた。
つ、疲れた…。走ったせいで、息切れもしている。
そしてインターホンを押すと。
_ガチャッ
「…凛?」
「誠…!」
ついに、誠が現れた。
「え…その花束、どうしたの?」
「誠、結婚おめでとう!!」
そして、ついにずっと言いたかった言葉を放った。
…やっぱり、私は不幸だな…。自分で、恋を叶えることが出来なかった。…って、もうネガティブ思考はやめにしよう。私は変わるんだ。そう、誠が思わせてくれた。
「…結婚?なんのこと?」
…へ?予想外の言葉に、思わず拍子抜けする。
「ゆ、指輪、はめてたから…。」
「あー、これ?」
すると誠は、困ったように微笑んだ。
「まさか、俺が結婚したとでも思ってた?」
「それ以外になんかある!?」
「これ、実は…ただつけてただけ。」
「え…。ええええええ!?」
で、でも、なんでそんな紛らわしいことを…。
すると誠は私が考えていることを読み取ったようで、答えてくれた。
「…凛に、カッコイイって言ってほしくて。」
「へ…?」
すると、誠は私から受け取った花束を、ズイっと私に差し出した。
「ずっと前から…凛が好き。」
…ヤバい、泣きそう。もう、涙が私の頬に触れてる。
「そん、なの…。私も、だよぉ…。」
ずっと、好きだった。一瞬ダメかなって思ったこともあった。…でも、諦めきれなかった。そのくらい、大好きになった相手。
そして、私と誠はお互いふふっと笑う。
「「結婚する?」」
END



