彼と出会ったのは、
私が18歳の頃だった。

世界はまだ、
ワールドカップの余韻を残したまま…。



彼――高崎紘人(タカサキヒロト)


紘人は出会ったときから、

他の人とは違う“輝き”を持っていて、

紘人の生活の中心には、必ずサッカーの存在があった。

どんなに寄り道をしても、

最後には必ずサッカーにたどり着く…


そんな紘人の夢はプロサッカー選手で、

いつだって、ひたむきに頑張っていた。


私は、紘人の夢に向かう姿に励まされ

勇気とパワーをもらっていた。


紘人は怪我もいっぱいしたし、
監督やチームの選手たちともいっぱいぶつかっていた。

だけど、いつも前を向いて夢に向かって走っていた――。