ボランティアから1週間が経った休日。

私は利緒と遊ぶ約束をしていた。

ボランティアでは会ったけど、遊ぶのは久しぶりすぎる。


普段だったら、“カラオケに行く?”ってなるんだけど、今回はなぜか“どっか入って話そうか?”になったので、私と莉緒は近くの店に入った。



「ね。聞いてよー!!彼方くんいたじゃん?ボランティアの時の…――」

莉緒が頼んだばかりの飲み物のストローを、手で動かしながら言う。


「うん、莉緒が“彼女候補にして”って言った人でしょ?」

私はそう言って相槌を打つ。


「そんな覚え方って…あ、でね!……彼女と別れたんだって!なんか早いよね」


あれから1週間だから…すぐ別れたのかな。