紘人と遊んだ日から数週間後のこと。


今日は、高校時代からの友人の莉緒(リオ)に誘われて、莉緒の地元で行われるお祭りのボランティア。


冬なのにお祭りなんて…寒すぎる。


なんて思いながら、片道30分もかからない目的地へ、電車に乗って向かう。


改札を出ると、すぐに莉緒の車をさがす。

迎えに来てくれるということを、聞いていたから。


莉緒が運転席の窓を開けて、私を呼んだ。

それに答えるかのように、

「おはよう、莉緒。てか久しぶりだよね」


と、声をかけた。