最弱総長様の特訓相手をすることになりまして

「お邪魔します」

すると、どうぞこちらへとさっきのメイドさんが手招きする。


「さあ、こちらですよ、こちら。お嬢様に特訓していただくのは、皇家のご子息、聖様です」


ギギギ……ィと、重々しい鉄の扉が開く。ところどころに金色の宝石が散りばめてあった。


「失礼いたします」


「あ、君が、噂の高嶺光?」

私、噂になってたんだ。


「その通りでございます、聖様。これから1年間、ビシバシ厳しく指導して参りますので」


私がその一声を発した瞬間、泣き声が居間に響き渡った。

「うわぁん、やだよお。しごかれるのやだ!」

これでも総長?