最弱総長様の特訓相手をすることになりまして

は?は?は?

い、意味分かんないのですがっ。


ぎゃー、どうしよう!!


さっき……。


『光、お前には、最弱と呼ばれている暴走族の総長の特訓を指導してもらう。ビシバシ鍛え上げてくれ』

『まあ〜♡可愛い可愛い光にピッタリのお役目じゃない〜』

私のこと、可愛いって思ってくれてるならあ。

こんなひどいこと言わないでよ、勘弁して下さい……。


私、高嶺光、15歳。

道場主のお父さんと女総長のお母さんの一人娘。

周りの子には、

『高嶺さんって、あのコワ〜イ道場の主さんがお父さんで、暴走族の女総長のお母さんなんだって』

『まじ?うわ〜、高嶺には近づかない方が良いんだな』

怖がられちゃって、どうしたら良いのかって、毎日毎日くよくよしてたけど。

お父さんもお母さんもそれぞれの仕事を辞めようとしないお固い意志を持ってるみたいで、どうにもならなさそう。

なので!!


中学3年生から高校1年生になるまでの1年間は、せめて楽しく過ごしたいと、私も決意したんだよっ。