生真面目騎士様に抱きしめられないと眠れない、とても都合の良い不眠症。

 一週間前にあった捜査の資料は、すぐに見つかった。そして、盗賊団の中に魔女がいたけど逃亡したという記述を見つけて、私はこれだと思った。

 この魔女は悪人というか、どうやら捕らえられて利用されていたらしく、再犯の見込みは少ないとして逃げても追跡対象にはなっていないらしい。

 盗賊団から脅されたとしても、この魔女が色々と悪さを働いていたことには変わらない。

 おそらくは、討伐中にこの魔女と何かがあってルシウス様は、何かの呪いを掛けられることになった?

 そこでの私との関係はわからないけれど、彼を苦しめることに関しては成功しているのだから、やはり魔女はルシウス様を恨んでいるのかもしれない。

 早く早く……この呪いを解かないと……だって、私はルシウス様のことが、だんだんと好きになってしまっていた。

 彼が魅力的な男性はさることながら、接触時間が多すぎる上に、夜は抱き合って眠っている。この状況で彼を意識するなというのは、とても難しかった。

 だから、私にとってとても都合の良い状況ではあるのだ。好きになっている男性に抱きしめられないと眠れなくて、長い時間を過ごすことができる。