生真面目騎士様に抱きしめられないと眠れない、とても都合の良い不眠症。

「そういえば……あいつ、一週間前に……盗賊団を討伐したことがあったな。近衛騎士は僕らの警護が主な担当なんだが、その時はお忍びでちょうど近くにいたんだ。なので、協力して何人か貸し出した」

「もしかして……それで、ルシウス様に恨みを抱いて!? だから、こんなことを?」

 もしかしたら、それが、ヒントになるかもしれない! 興奮した私が一歩近づくと、エリック殿下は驚いた表情になっていた。

「うーん。そうだね。何故それで、ステラが不眠症になって、それがルシウスだけが解決できるのかはわからないが……あいつはいつも規則正しい生活をしているし、一週間前にルシウスにあった変な出来事といえば、それだね」

「わかりました……! 私調べてみます!」

「……! ステラ。僕は君の味方だよ!」

 私は声援をくれたエリック殿下へ別れの挨拶をきっちりとこなし、資料室へといくことにした。

 王国内に起きた事件に関する書類などはあそこに纏められていて、解決済みのものは、機密文書ではないので国民誰もが閲覧可能なのだ。

 私は足早に城の廊下を進み、すれ違う人に不審そうに見られても気がつかないふりをした。