未完成ハーモニー ー5色の小鳥は共鳴するー

⋯⋯間違いない。
彼女は___


___私の推し、レナちゃんだ。


「嘘でしょ、あのレナ⋯⋯!?」

「アルバムとか、ミリオンセラー何回も叩き出したって見たことあるんだけど」

「でもさ、数年前から見なくなったよねぇ」


周りから次々に出てくる、レナちゃんへの声。

最初と二つ目に出てきた意見はいい。レナちゃんの功績を語ってくれたまでだし。

でも、三つ目は聞き捨てならない。
ただ、レナちゃんに迷惑もかけたくない。

そんなオタクの想いが揺れた結果、私が実行に移したのは⋯⋯


「ひぃっ⋯⋯」


⋯⋯ちょっとだけ、相手のこと睨んじゃいましたっ。
推しを侮辱されたも同然なんだもん。しょうがない、よね⋯⋯?

視線をレナちゃんの方へ戻して、レナちゃんが何を言うのかを楽しみに待つ。

「そのグループっていうのは、先生たちが決めるんですか? それとも、私たちが決めることができるのでしょうか?」