俺は彩夏とこいつが、二人でいることが理解出来ないでいる。



『彩夏こいつと別れたんじゃないのか?


おまえいつも泣いていただろう。


俺は彩夏がこいつといても幸せになれないと思うよ。

だってこいつ医大生で、彩夏は美容の仕事、


うまくいく訳がないんだ。

彩夏もそれくらい分かるんじゃないかな?


俺となら彩夏は同じ仕事だから、


絶対うまく行くと思う。


彩夏が又辛い思いをするのが俺は嫌なんだ。』



啓太が黙ってしまう。



向坂さんの言う事が正しいの?



何でこうなるのよ。



啓太何か言って!



『小沢って言ったよな。おまえさぁ今彩夏の気持ち分かる?


おまえが何も言わないから、彩夏不安になってるよ。

小沢何か言えよ。


俺は本気だから、今のままじゃ彩夏は俺が貰う。』



啓太が唇を噛み締める。