【完】幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係〜番外編



 


 派手な色と形の飾り付けられた賑やかな入り口でチケットを買って、恋達は遊園地に入った。

 人中を翔に手を引かれて最初に二人が行ったのは入り口の手前にあった可愛らしい玩具の様なパステルカラーのメリーゴーランドだった。

 
「あれやね。ファンタジー。」


 お金を払った翔が言って、階段を上がりオレンジの飾りの付いた白馬に乗った。


「『Mint』にこんな柄のシャツがあったで。着んかったけど。恋、はやく乗らんね」


 恋は複雑な顔で水色の飾りの付いた白馬に乗って、デコラティブな周りのお城の中の様な乗り物を見回した。





 次に行ったのは遊園地の中の賑わっているアイス屋だった。
 派手な見た目のアイス屋で、真新しい赤と青色の庇の下に、様々なフレーバーのアイスを並べている。
 恋と翔はアイスを選んだ。


「ここ1回、来たことある」


 恋がぼそりと言った。


「いつ?」

「ちょっと前、宗介と来た。樋山くんと律も居たけど。まだ翔とは知り合ってなかったから」

「ふーん。」

「アイス服に落としちゃって、宗介に怒られたんだ」

「宗介の話やめや」


 翔が言って、首を傾げた。


「今居るのは僕やで。僕のことだけ考えや」


 それから、


「ワイ怒らんで。アイス落とすドジにも。笑って許したるで。」


 と言った。