ショッピングモールに着くと、恋達は洋服屋の並びに入った。
ブランド『Mint』を扱っている洋服屋で、店員にサインをねだられた恋と律を、栄がにこにこしながら見ている。
「新田恋は、化粧が薄いから、あんまりゴテゴテしたのは似合わない」
黄崎さんが言いながら洋服の山を仕分ける。
「美風様、美風様はどんな女の子の服が好みなんですか?。教えてください。」
「僕は……服装にはそんなに拘りがないけど。」
美風が口を開いた。
「女の子でもズボンとTシャツみたいな、元気でシンプルなスタイルの方が好きかな。あんまりひらひらしたのを着てられると壁を感じるし。」
「そうなんですか。新田恋、これは?」
黄崎さんは白いボートネックのシンプルな七分袖に、チュチュのグレーのスカートを当てた。
「シンプルだけどチュチュが異素材だから、適度にインパクトのあるコーディネートになると思って。これに緑のタイツを合わせるの。」
「黄崎さん、センスありますね」
律が言った。
「それかもしくはこっち。」
黄崎さんが赤いハートのプリントされた白いTシャツとデニムのスカートを指した。
「普段使いのコーディネート。いくら新田恋がダサくても、デニムスカート位は買わなくても持ってるでしょ。」
「僕はそっちのが好きだな。」
美風が言うとうららが頷いた。
隣では、栄がオレンジのシャツを鏡の前で肩に当てている。



