ショートケーキを食べている宗介の隣で、恋はガトーショコラを食べ始めた。
翔が振る舞われた紙コップの飲み物を片手にやって来て声を掛けた。
「恋、あんたの彼氏、お笑いどころの黒王子やんな?」
「うざい。綾瀬まで僕をからかうな」
宗介が翔を睨むと、翔はケラケラ笑いながら、
「あんたは地元アイドル!やで。超ニッチ。ワイはタレントやけど。タレントもちゃらついて馬鹿らし時あるけど、学校アイドルの宗介と美風ほどやないで。」
と揶揄した。
「翔、ケーキ食べないの?」
「ワイは甘い物苦手やってん、おおきに」
そう言ってから翔は恋の肩をぱしんと叩いて、
「嘘。男前な僕のキャラづくりやってん。ほんまは食いよるで。」
と言ってまた笑った。
栄がやってきて宗介と恋の方を見て言った。
「樋山くんに恋ちゃん。」
「上野です」
宗介が怒り笑いで訂正する。
「ああこっちが上野くんね。ごめんごめん。規約をメモしてたのよ。ごめんね翔くん」
「宗介です」
丁寧な字で隊規を書いたメモ帳を恋に見せた栄は困った様に笑った。
「途中で眼鏡がどこかに行っちゃったのよねえ。それで見えないのよ。」
メガネはどう見てもすでに栄の頭の上にあったので、恋達は絶句した。
「セオリー!。栄さん、本当にど天然なんだね」
理央が恋に囁いた。
「律ちゃんこっすいのに。意外だったね。」
「お茶会の後、二部の議題に移ります。」
うららが呼びかけた。
「歩いてきてお腹が空いてると思うので、考慮して先にお茶会としました。美風様、楽しんでください!」
恋達は話しながらケーキを食べた。



