幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係〜番外編




 日曜日。
 恋は、宗介の家で宗介とDVDを見ていた。

 DVDは友情ものの映画で、恋がレンタルショップから気まぐれに借りてきた物。

 レンジで作ったポップコーンを食べながら、宗介と恋はソファに座っていた。


「この映画、夏の景色が綺麗だね」


 宗介が口を開いた。

「森とか、空とか海とか綺麗に撮ってある。そこがこだわりなのかもね。」

「光が映える様に撮ってあるね」


 ポップコーンを摘みながら恋が言った。


「台詞がテンポ良くてわかりやすいよ。ただ、筋がちょっと平坦」


 そこまで話していた所で、恋のスマホが鳴った。

 見ると着信は美風からとなっている。


「出なくていいよ」


 宗介が鼻を鳴らした。


「樋山は邪魔者。要らない。樋山と話すところを僕に見せないでよ。」

「でも……」

「良いって言ってる。貸して」



 宗介は恋からスマホを取り上げると、通話を切った。


「はい」


 宗介はスマホを恋に渡した。


「何か用事があったんなら悪いよ」

「知らない。樋山の用事なんてどうでも良いよ。」

「緊急だったら……」

「恋、お前は誰の恋人?」


 宗介は聞いてから、恋の肩を寄せた。


「樋山の話なんか聞かないで僕の話だけ聞いてればい言って、いつになったら分かるの?。僕がそうして欲しいの、分かってる癖に。」

「……」

「そうしてくれたら、お前を独り占めして、もっと、もっと好きになれるのに。」


 宗介は恋の額にチュ、とキスした。
 それから、


「言いなね、恋、僕を好きだって。誰を一番好きか、ちゃんと言ってよ。僕に分からせて。」



 と甘い声。

 恋は困り顔で、まだ通話を待っている様なスマホを撫でた。