ふちの顔が見えてきたと思ったころには、
なぜか私はもう彼の腕の中だった___。
ふちの体温がすぐ近くで感じられる。
ものすごくドクドクとうるさいぐらい心臓が鳴っている。
息を吸うと、ふちの優しい甘い香りがする。
すぐ上にあるふちの目をじっと見つめる。
今までに見たこともない優しい目で、その奥にはとろけそうなほどの甘さがあるようなきがした。
慣れないこの環境に戸惑う私はなにも口から言葉が出てこない。
さっきまでの意志は一体どこへいったのだろうか。
口を開けては閉じて、また開けては閉じる、、
そんなことを繰り返していた。
すると、横からふちの腕がのびてくる。
何をされるのかわからず目をぎゅっと瞑って身構えていたら、
いきなり頬をはさまれた。

