本人は完璧に隠せているつもりらしい。
まあ、目は泳いでるけど。
「あ~あ、美香にもう一個わたそうと思ってたけど、正直に話してくれなさそうだからいっかー」
「え、、!?私が夢恋の手から飴をうばいました!すいませんでした!」
「素直でよろしい。」
「じゃ、じゃあ……!」
「でも、あーげ……」
「え、ええ……そんなぁ。」
「る」
「え!??」
「美香ー?ちゃんと人の話は最後まで聞こうねー!」
「は、はい!」
「じゃあ、ご褒美の飴ちゃんだよー!」
「やった!!やった!!」
そう言って一人、放課後の教室で飛び跳ねている美香。
ふふっ、元気だなあ。
私もたーべよっと。
口の中に飴を運ぶ。
すると、じわぁっといちごの甘い味が口いっぱいに広がる。
わあ、飴ってこんなおいしかったっけ?
そう思うほど、おいしかった。
私は、もっとたくさん味わおうと、ころりころりと飴を左右に移動させた。
そういえば、そろそろふちが迎えに来そうだなー
のんきに飴を口の中でころがせながらそうポツリと思った。

