隣の席だった小林くん[隣の席の佐竹くんには…]のおまけストーリー

夏休みが明けるとすぐに席替えが行われることになった。

トレードマークの七三分けの前髪をなぞってから、先生から差し出された箱の中から、折り畳まれた紙を一枚選ぶ。

(……後ろの席か…)

どうせなら、一番前の席が良かったが、まぁ、仕方がない。

これも運だ。

クラスメイトがくじ引き通りの席へと移動を開始する。

新しい自分の席へと腰掛けると、クイッとメガネを持ち上げ、黒板のほうへ目を向けた。

(まぁ、この優秀な小林‘sメガネがあるから、黒板の字は支障なく見えるだろう)

あとは、隣の席の住民だけだな。
響 来斗(ひびき らいと)とだけは隣にはなりたくない。

シンプルに、見た目が怖い。

もし、響テリトリーに消しゴムでも落とそうものなら、消しゴムが餌食になるようなものだ。

つまり、怖くて話しかけられない。