翌朝、目を覚まして最初に思ったのは、今日こそ何事もなく普通に仕事をしたいという、今となっては随分と贅沢な願いだった。
昨日は、あまりにも酷すぎた。
死神部門が丸ごと仕事を放棄したせいで第一冥府門が突破され、行き場を失った魂が雪崩のように冥府庁へ押し寄せたかと思えば、結界は崩壊寸前。行方不明だった親父を母さんに探してもらい、ようやく捕まえたと思った矢先、その親父に勝手に魔力制御を解除され、本来の姿を各部門長へ晒された。
そこまでなら、まだ大災害に巻き込まれた一日として諦められたかもしれない。
だが、そのあと自分が三年前から異世界転生部門長だったことまで初めて知らされ、危険手当はついておらず、家族手当の申請もされていないことが判明したうえ、寝る直前には死神部門長・窓路から意味の分からない連絡まで届いた。
『軍釟。お前なら、もう気づいていると思ったんだがな』
気づくか。
あれだけで何に気づけというんだ。
「……面倒くせぇ」
昨日は、あまりにも酷すぎた。
死神部門が丸ごと仕事を放棄したせいで第一冥府門が突破され、行き場を失った魂が雪崩のように冥府庁へ押し寄せたかと思えば、結界は崩壊寸前。行方不明だった親父を母さんに探してもらい、ようやく捕まえたと思った矢先、その親父に勝手に魔力制御を解除され、本来の姿を各部門長へ晒された。
そこまでなら、まだ大災害に巻き込まれた一日として諦められたかもしれない。
だが、そのあと自分が三年前から異世界転生部門長だったことまで初めて知らされ、危険手当はついておらず、家族手当の申請もされていないことが判明したうえ、寝る直前には死神部門長・窓路から意味の分からない連絡まで届いた。
『軍釟。お前なら、もう気づいていると思ったんだがな』
気づくか。
あれだけで何に気づけというんだ。
「……面倒くせぇ」


