つながったまましばらく覆いかぶさっていると、ほどなく呼吸の落ち着いたらしい優依が「あのね……ごめん、洩れちゃうから、そろそろ抜いて?」と耳元で囁いてきた。
「……悪い」
「ん-ん。ごめんね、余韻に浸ってるとこ」
名残惜しかったけれど、起き上がって言われた通り引き抜いて、洩れていないことを確認して口をしばり、処理をする。
さり気なく背を向けて服を整えていた優依は、カバンから携帯用の紙ナプキン――いわゆる、日本でいうポケットティッシュにあたるものをとりだして、差し出してきた。
「……サンキュ」
「That's OK」
ブラも下着もちゃんと着けなおしたらしい優依は、再び俺のシャツの上にゴロンと横になった。後片付けが終わったオレも、下着とジ−ンズを穿いて傍らに寝転がる。優依の身体に片腕を回し、いわゆる腕枕してやる格好になって、そっと髪を撫でた。緩いウェーブのかかった柔らかな髪は、ずっとこうしていたいくらい手触りがいい。
「憧くんて、終わると優しくなる人なんだ?」
からかうように言われて、当然ムッとした。
「別に。言ったろ? 女の子には優しくする主義だって」
「……さっきは全然優しくなかったじゃない?」
こっちに顔を向け、目を細めて睨んでくる。明らかに本気交じりで、少し焦る。
「そういう気分だったんだよ。優依だってノリノリだっただろ?」
「そんなわけないでしょ。いきなり外で襲われて、びっくりしすぎて何がなんだか……」
呆れたように小さく息を吐いて見せてから、がらりと表情を変え、ふふふと楽し気に笑った。
「でも……ああ、私、こういうの、ぞくぞくするほど好きだったんだ、って思い知らされたかも」
「エロい女。ヤバいな、お前」
「憧くんに言われたくない。ゴムまで用意して、こんなとこに引っ張ってきて、どんだけ私とやりたかったのよ?」
「コンドームは、もらいもの。たまたまだよ」
化粧もあらかた剥げてしまって、つるんといつもよりもさらに童顔な優依は、夜目にずいぶん素朴に見える。
ヤバいな。やっぱり、めちゃくちゃかわいい。
とんでもない女なのに。
「……ま、お前とセックスしたかったのは、認めるよ」
「素直だね。かわいい、かわいい」
よしよし、と頭をなでられて、イラっとしつつ実は少し嬉しかった。そうだった、こいつ、年上なんだったっけ。
「……ね、キスして」
大きな目がすっと細くなる。得体の知れない妖しさがくすぶっているように見えるのは、さっきの記憶を重ねているからだろう。ぞくっとするほどの快感を思い出しながら、オレは優依にキスをした。
さっきはあまりに乱暴だったよな、と少し反省しながらなるべく優しく口づける。舌を柔らかく触れ合わせ、お互いをじっくり味わうような静かなキス。
唇が離れると、優依はふわりと微笑んだ。
「帰ろっか、そろそろ」
「……悪い」
「ん-ん。ごめんね、余韻に浸ってるとこ」
名残惜しかったけれど、起き上がって言われた通り引き抜いて、洩れていないことを確認して口をしばり、処理をする。
さり気なく背を向けて服を整えていた優依は、カバンから携帯用の紙ナプキン――いわゆる、日本でいうポケットティッシュにあたるものをとりだして、差し出してきた。
「……サンキュ」
「That's OK」
ブラも下着もちゃんと着けなおしたらしい優依は、再び俺のシャツの上にゴロンと横になった。後片付けが終わったオレも、下着とジ−ンズを穿いて傍らに寝転がる。優依の身体に片腕を回し、いわゆる腕枕してやる格好になって、そっと髪を撫でた。緩いウェーブのかかった柔らかな髪は、ずっとこうしていたいくらい手触りがいい。
「憧くんて、終わると優しくなる人なんだ?」
からかうように言われて、当然ムッとした。
「別に。言ったろ? 女の子には優しくする主義だって」
「……さっきは全然優しくなかったじゃない?」
こっちに顔を向け、目を細めて睨んでくる。明らかに本気交じりで、少し焦る。
「そういう気分だったんだよ。優依だってノリノリだっただろ?」
「そんなわけないでしょ。いきなり外で襲われて、びっくりしすぎて何がなんだか……」
呆れたように小さく息を吐いて見せてから、がらりと表情を変え、ふふふと楽し気に笑った。
「でも……ああ、私、こういうの、ぞくぞくするほど好きだったんだ、って思い知らされたかも」
「エロい女。ヤバいな、お前」
「憧くんに言われたくない。ゴムまで用意して、こんなとこに引っ張ってきて、どんだけ私とやりたかったのよ?」
「コンドームは、もらいもの。たまたまだよ」
化粧もあらかた剥げてしまって、つるんといつもよりもさらに童顔な優依は、夜目にずいぶん素朴に見える。
ヤバいな。やっぱり、めちゃくちゃかわいい。
とんでもない女なのに。
「……ま、お前とセックスしたかったのは、認めるよ」
「素直だね。かわいい、かわいい」
よしよし、と頭をなでられて、イラっとしつつ実は少し嬉しかった。そうだった、こいつ、年上なんだったっけ。
「……ね、キスして」
大きな目がすっと細くなる。得体の知れない妖しさがくすぶっているように見えるのは、さっきの記憶を重ねているからだろう。ぞくっとするほどの快感を思い出しながら、オレは優依にキスをした。
さっきはあまりに乱暴だったよな、と少し反省しながらなるべく優しく口づける。舌を柔らかく触れ合わせ、お互いをじっくり味わうような静かなキス。
唇が離れると、優依はふわりと微笑んだ。
「帰ろっか、そろそろ」

