恋愛(ピュア)
白雪紫/著

- 作品番号
- 1745451
- 最終更新
- 2025/03/12
- 総文字数
- 48,725
- ページ数
- 11ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 80
- いいね数
- 0
ここちよい初夏のある日、たったひとりで電車に揺られ、ひとみは7年ぶりに故郷を目指す。
分厚い扉の外側にある、かつて逃げ出したはずの世界。
閉じ込めたはずの記憶が、あのひとが、ひとみの心を揺るがす。
そして、聡史もまた、切なくも美しい記憶の波に飲みこまれようとしていた。
スマホも、インターネットもない平成初期。
離れ離れになってしまった、幼馴染とも呼べないふたりが再び巡り合う、ある恋の物語。
分厚い扉の外側にある、かつて逃げ出したはずの世界。
閉じ込めたはずの記憶が、あのひとが、ひとみの心を揺るがす。
そして、聡史もまた、切なくも美しい記憶の波に飲みこまれようとしていた。
スマホも、インターネットもない平成初期。
離れ離れになってしまった、幼馴染とも呼べないふたりが再び巡り合う、ある恋の物語。
- あらすじ
- 『好きだよ』
膝を折って、わたしの目線に下りてくる。
背の高い制服姿のあのひとの、静かな声。
5歳のあの日、わたしは、恋に落ちた。
幼馴染とも呼べない、12も年上の、あのひとに。
『可愛いね、浴衣』
そう言った僕に、あの子は不満げに口を尖らせた。
『ゆかた、は、いらないよ、さとしくん』と。
可愛い、隣の、おちびちゃん。
ただ、そう思おうとしていた。
最後にあの子を見た、あの日までは。
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