その日の夜。午前2時。妖怪お悩み解決隊のメンバーは、こっそりと家を抜け出して小学校の正門前で集まっていた。後は、勇輝を待つだけである。
「眠い……」
目を擦り、司は眠そうな顔をする。しかし、勇輝の姿を見つけ、一気に眠気が飛んだ。
「遅れて悪い。兄ちゃんがちょうど起きてきて、少し身を潜めていたんだ」
そう言った勇輝は、とある音に気づき、音がした方を見る。
「……なんか、音がしないか?」
勇輝の言葉に、皆は耳を済ませた。鏡花の耳に、ガシャガシャと何かが音を立てているのが届く。
「……何の音だろう」
ましろは首を傾げ、秀斗は黙ったまま音がする方を見つめ、鏡花は恐怖に体を震わせた。
音は、徐々に大きくなる。鏡花の体は、より一層震える。その鏡花の両手を、美琴とましろが握った。
「大丈夫よ。青藍さん。私たちが守るわ!」
「そうよ。私たちが付いている。大丈夫だから」
美琴とましろの言葉に、鏡花の恐怖は少し和らぐ。
その時、鏡花たちの目の前で骸骨の姿をした妖怪が立ち止まった。それは、カタカタと音を鳴らすと大きくなる。
「……がしゃどくろだ」
司が呟くと、秀斗は「……あれが……」と表情を変えることなく、がしゃどくろを見上げた。



