星降る夜に、きみと永遠の恋をした

「すげー! 同級生でMonsterA読んでるやつ、なかなかいねーのに」


流星の声は弾んでいた。

MonsterAは少し大人っぽいマンガだから、わたし達の世代で知っている子は少ない。

それこそ、キョウダイが読んでいるとかじゃないと……。


「せっかくだし、話しかけてみろよ!」

「えっ」


思わず大きな声を出してしまって、周りにいたクラスメイトに見られた。

鞄の中をゴソゴソと漁るふりをして、何とかごまかす。


「ばーか、なにデカい声出してんだよ」

「あ、あんたが話しかけろとか言うから……」

「別に変なこと言ってねーだろ。MonsterA読んでんのって、クラスメイトに話しかけるだけなんだから」


簡単に言ってのける流星をじろりと睨む。

話しかけるだけが、どれだけハードルの高いことだと……。


カナメがついたカバンをもう一度見る。

カナメだけじゃない。ふわふわのハートのキーホルダーに、パールのチェーン。

持ち主の背中まで伸びたまっすぐな髪は明るい茶色で、耳にはシルバーのピアスが光っている。


「端と端のクラスじゃ、さすがに知らねーやつも多いな」


ぬいぐるみの持ち主についてそれ以上何かを言うこともなく、流星がまたふわふわと浮き始めた。