どうしてそうしたんだろう。
今まで通りに通学路を歩きたかったから?
飛ぶのにまだ慣れていないから?
人に見えないのをいいことに、流星はロッカーの上に寝転がってクラスメイトたちを観察している。
「幽霊になっても変わらないな……」
自由で、明るくて、人が好きだった。
そんな流星だから、いつも周りにはたくさんの人がいた。
流星だったら、入学早々学校を休むことになったって、こんなふうに一人ぼっちになったりはしないんだろうなぁ……。
「あかり、あかり」
六時間目の授業が終わり、帰り支度をしていた時。
いつの間にか近くに立っていた流星が、わたしの耳に顔を寄せて話しかけてきた。
「見ろ、あれ」
興奮気味にそう言って、流星は教室の扉付近を指さした。
「見ろって……何?」
「あの女子のカバン! よく見ろって」
カバン……?
流星の指差す方にじっと目を凝らすと、
「あ……」
ある女の子のカバンに、見覚えのあるキャラクターのぬいぐるみがついているのが見えた。
「見えたか? あれ、カナメだろ!?」
赤と白の特徴的な髪と、右頬の傷が再現されたぬいぐるみ。
遠目だけど、あれは絶対に少年マンガ『MonsterA』に出てくる如月カナメだ。
今まで通りに通学路を歩きたかったから?
飛ぶのにまだ慣れていないから?
人に見えないのをいいことに、流星はロッカーの上に寝転がってクラスメイトたちを観察している。
「幽霊になっても変わらないな……」
自由で、明るくて、人が好きだった。
そんな流星だから、いつも周りにはたくさんの人がいた。
流星だったら、入学早々学校を休むことになったって、こんなふうに一人ぼっちになったりはしないんだろうなぁ……。
「あかり、あかり」
六時間目の授業が終わり、帰り支度をしていた時。
いつの間にか近くに立っていた流星が、わたしの耳に顔を寄せて話しかけてきた。
「見ろ、あれ」
興奮気味にそう言って、流星は教室の扉付近を指さした。
「見ろって……何?」
「あの女子のカバン! よく見ろって」
カバン……?
流星の指差す方にじっと目を凝らすと、
「あ……」
ある女の子のカバンに、見覚えのあるキャラクターのぬいぐるみがついているのが見えた。
「見えたか? あれ、カナメだろ!?」
赤と白の特徴的な髪と、右頬の傷が再現されたぬいぐるみ。
遠目だけど、あれは絶対に少年マンガ『MonsterA』に出てくる如月カナメだ。



