「流星……っ」
傘を放り出して、雨の中を飛び出した。
雨に濡れることなんてどうでもよかった。
いる。
目の前に、会いたくてしかたなかった流星が。
嬉しくてうれしくて、流星との距離を詰めて手を伸ばしたけど、
「わりー。触れねーんだ」
伸ばした手は流星をすり抜けて行き場をなくしてしまった。
「あ……」
ショックを受けて言葉を失うわたしに、流星が困ったように笑う。
「そんな顔すんなよ。やっとの思いで戻ってきたんだからさ、笑ってくれよ」
柔らかい声のトーンは、わたしを宥める時のもの。
そういう時はたいてい眉をハの字にして、わたしの涙が止まるのを待っていてくれた。
今回も。ケンカして話さなくなってしまうまで、流星はこうやって傍にいてくれた。
「りゅ……せ……」
流星に会えたら、言わなきゃいけないことがあった。
謝らなくちゃいけなかった。
それなのに。
「……っ」
突然降ってきた再会に、わたしの涙は止まるどころか勢いを増して、言葉を紡げないでいる。
ごめんの一言が、喉の奥で絡まって出てこない。
泣きじゃくるわたしに、流星は眉を下げたまま後頭部をくしゃっとかいた。
サラサラの髪は引っかかることなく長い指を抜けていく。
傘を放り出して、雨の中を飛び出した。
雨に濡れることなんてどうでもよかった。
いる。
目の前に、会いたくてしかたなかった流星が。
嬉しくてうれしくて、流星との距離を詰めて手を伸ばしたけど、
「わりー。触れねーんだ」
伸ばした手は流星をすり抜けて行き場をなくしてしまった。
「あ……」
ショックを受けて言葉を失うわたしに、流星が困ったように笑う。
「そんな顔すんなよ。やっとの思いで戻ってきたんだからさ、笑ってくれよ」
柔らかい声のトーンは、わたしを宥める時のもの。
そういう時はたいてい眉をハの字にして、わたしの涙が止まるのを待っていてくれた。
今回も。ケンカして話さなくなってしまうまで、流星はこうやって傍にいてくれた。
「りゅ……せ……」
流星に会えたら、言わなきゃいけないことがあった。
謝らなくちゃいけなかった。
それなのに。
「……っ」
突然降ってきた再会に、わたしの涙は止まるどころか勢いを増して、言葉を紡げないでいる。
ごめんの一言が、喉の奥で絡まって出てこない。
泣きじゃくるわたしに、流星は眉を下げたまま後頭部をくしゃっとかいた。
サラサラの髪は引っかかることなく長い指を抜けていく。



