次に気づいた時には、部屋の中は薄暗くなっていた。
「今何時だ?」
窓から見える空にはもう星が浮かんでいた。
(やばい、寝てた)
私は急いで、少し身だしなみを整え、部屋を出て階段を下りた。リビングはどこだろうと探すが、なにせ、場所を教えてもらってないのだ、こんな広い家ではわからなかった。
(みんな、どこだろう)
すると、薄暗い廊下の先に光の漏れている部屋があった。
(きっとここだ)
そう思い、ドアノブに手をかけたが、部屋の中から話し声が聞こえ、入るタイミングを失ってしまった。
「まだ、凛ちゃんのところに行ったらダメなの?ボク待てないよ!」
「それは同感だ。行ってはダメなのか?一翔兄さん」
「ダメに決まってるでしょう!ただでさえ、急な引っ越しで疲れてると思うのに、まさか僕たち兄弟のことも知らなかっただなんて、だから、今日はゆっくりさせてあげよう」
「ムリ!圭五にぃは喋ったんでしょ?ずるいよ!」
「そうだ、圭五兄さんがよくて、俺の何がダメなんだ」
「そういうところだよ!」
(なんか、喧嘩してる?)
声からして二人の男の子が一翔さんに抗議しているみたいで、それを一翔さんが諌めている。
(やっぱりお兄ちゃんなんだなぁ)
そう思っていると、後ろから声をかけられた。
「おい、」
体がビクッと跳ねた。恐る恐る後ろを振り向くと、怖い顔をした赤髪の人が立っていた。
「ヒュ」
驚きすぎて、声になっていない声が喉の奥の方で鳴った。
「あ、いや、別にビビらせたかったわけじゃ」
目の前の赤髪の人が目に見えて焦り出す。驚きで頭が回らない中でも、こういう焦り方はお昼の一翔さんと一緒だな、なんて考えていた。
「何騒いでるの?六月(むつき)にぃ?」
すると、目の前の扉が開き、可愛らしい男の子が出てきた。
「え…?」
男の子は私と赤髪の人を見て大きく息を吸い、叫んだ。
「一翔にぃ!六月にぃが凛ちゃんのこといじめてる!」
すると、一翔さんが慌てて飛び出してきた。
「凛ちゃん!?何もされてない?大丈夫?」
「何もしてねーよ」
「六月に聞いてない!」
「大丈夫ですよ、少しビックリしてしまってただけなので」
「そう…?そこにいたら寒いでしょ、こっちにおいで」
そうして私は部屋の中へと連れて行かれた。
「俺が悪いのかよ!?」
「これは六月にぃが完全に悪いよ」
部屋に入ると、圭五お兄ちゃんや、まだ知らない人たちが各々好きなように過ごしているみたいだった。一、二、三…六?あと二人いない。
「あの、一翔さん、あと二人は?」
「あぁ、あとの二人はまだ帰ってきてないんだ。でも、九時までには絶対に帰るって意気込んでたから、そろそろ帰ってくると思うよ」
すると、一翔さんがパンパンと手を叩いた。
「よし、みんな、さっきの作戦通りに、圭五よろしく」
一翔さんがそう言うと、みんなそれぞれ散っていった。
(作戦…?)
すると圭五お兄ちゃんが私の目の前にやってきた。
「凛ちゃん、さっきの続き…ってもう結構前のことだけど、この家の案内するね!とりあえず、ここがリビングだよ」
そう言って歩き出した圭五お兄ちゃんの後ろを追いかけた。
正直言ってこの家は広すぎた。トイレやお風呂の数も多く、庭にプールがあるのを見てしまったときには、卒倒してしまうかと思った。とりあえずわかったことは、三階には長男から四男までの部屋、私の部屋のある二階には五男から八男までの部屋があるらしい。とりあえず、これと、一番近いトイレの場所を覚えた。
そうして、ようやく家を一周してリビングに帰ってきたとき、リビングの明かりは消えていた。
「あれ?みんなどこに行っちゃったんだろう」
そうして、ドアノブをひねり扉を開けた瞬間「パンッ」と盛大なクラッカーの音が鳴ったと思ったら、ろうそくに火がついたケーキを持って海さんが現れた。
「え…?」
『凛ちゃん、ようこそ!』
みんなの声が重なって聞こえた。すると、誰かが、リビングの電気をつけたみたいで、視界が明るくなった。眩しさで目をつむり、少しして目を開けると、そこには飾り付けされたリビングが広がっていた。
「わぁ、すごい!」
「どうだ、すごいだろう?」
「海さん!すごいですけど、そういえば、どうして連絡してくれなかったんですか!?一翔さんがいきなり現れてビックリしたんですけど!」
「あれ?連絡していなかったのかい、ごめんね」
「まあ、まあ、落ち着いて凛ちゃん」
お母さんが私をなだめるように言った。というか、いつこの家に来たんだろう、全然気づかなかった。
すると、一番近い背の低い男の子が私の方に近づいてきた。まあ、低いといってもクラスでも身長の低いほうの私よりかは全然高いのだが。なにせ、他の人たちがバケモノすぎるのだ。この家の平均身長はどうなっているのだろう。男の子のことをよく見てみると、胸に名札のようなガムテープが貼られており、そこには大きな文字で晴八(はるや)と書かれていた。
「今何時だ?」
窓から見える空にはもう星が浮かんでいた。
(やばい、寝てた)
私は急いで、少し身だしなみを整え、部屋を出て階段を下りた。リビングはどこだろうと探すが、なにせ、場所を教えてもらってないのだ、こんな広い家ではわからなかった。
(みんな、どこだろう)
すると、薄暗い廊下の先に光の漏れている部屋があった。
(きっとここだ)
そう思い、ドアノブに手をかけたが、部屋の中から話し声が聞こえ、入るタイミングを失ってしまった。
「まだ、凛ちゃんのところに行ったらダメなの?ボク待てないよ!」
「それは同感だ。行ってはダメなのか?一翔兄さん」
「ダメに決まってるでしょう!ただでさえ、急な引っ越しで疲れてると思うのに、まさか僕たち兄弟のことも知らなかっただなんて、だから、今日はゆっくりさせてあげよう」
「ムリ!圭五にぃは喋ったんでしょ?ずるいよ!」
「そうだ、圭五兄さんがよくて、俺の何がダメなんだ」
「そういうところだよ!」
(なんか、喧嘩してる?)
声からして二人の男の子が一翔さんに抗議しているみたいで、それを一翔さんが諌めている。
(やっぱりお兄ちゃんなんだなぁ)
そう思っていると、後ろから声をかけられた。
「おい、」
体がビクッと跳ねた。恐る恐る後ろを振り向くと、怖い顔をした赤髪の人が立っていた。
「ヒュ」
驚きすぎて、声になっていない声が喉の奥の方で鳴った。
「あ、いや、別にビビらせたかったわけじゃ」
目の前の赤髪の人が目に見えて焦り出す。驚きで頭が回らない中でも、こういう焦り方はお昼の一翔さんと一緒だな、なんて考えていた。
「何騒いでるの?六月(むつき)にぃ?」
すると、目の前の扉が開き、可愛らしい男の子が出てきた。
「え…?」
男の子は私と赤髪の人を見て大きく息を吸い、叫んだ。
「一翔にぃ!六月にぃが凛ちゃんのこといじめてる!」
すると、一翔さんが慌てて飛び出してきた。
「凛ちゃん!?何もされてない?大丈夫?」
「何もしてねーよ」
「六月に聞いてない!」
「大丈夫ですよ、少しビックリしてしまってただけなので」
「そう…?そこにいたら寒いでしょ、こっちにおいで」
そうして私は部屋の中へと連れて行かれた。
「俺が悪いのかよ!?」
「これは六月にぃが完全に悪いよ」
部屋に入ると、圭五お兄ちゃんや、まだ知らない人たちが各々好きなように過ごしているみたいだった。一、二、三…六?あと二人いない。
「あの、一翔さん、あと二人は?」
「あぁ、あとの二人はまだ帰ってきてないんだ。でも、九時までには絶対に帰るって意気込んでたから、そろそろ帰ってくると思うよ」
すると、一翔さんがパンパンと手を叩いた。
「よし、みんな、さっきの作戦通りに、圭五よろしく」
一翔さんがそう言うと、みんなそれぞれ散っていった。
(作戦…?)
すると圭五お兄ちゃんが私の目の前にやってきた。
「凛ちゃん、さっきの続き…ってもう結構前のことだけど、この家の案内するね!とりあえず、ここがリビングだよ」
そう言って歩き出した圭五お兄ちゃんの後ろを追いかけた。
正直言ってこの家は広すぎた。トイレやお風呂の数も多く、庭にプールがあるのを見てしまったときには、卒倒してしまうかと思った。とりあえずわかったことは、三階には長男から四男までの部屋、私の部屋のある二階には五男から八男までの部屋があるらしい。とりあえず、これと、一番近いトイレの場所を覚えた。
そうして、ようやく家を一周してリビングに帰ってきたとき、リビングの明かりは消えていた。
「あれ?みんなどこに行っちゃったんだろう」
そうして、ドアノブをひねり扉を開けた瞬間「パンッ」と盛大なクラッカーの音が鳴ったと思ったら、ろうそくに火がついたケーキを持って海さんが現れた。
「え…?」
『凛ちゃん、ようこそ!』
みんなの声が重なって聞こえた。すると、誰かが、リビングの電気をつけたみたいで、視界が明るくなった。眩しさで目をつむり、少しして目を開けると、そこには飾り付けされたリビングが広がっていた。
「わぁ、すごい!」
「どうだ、すごいだろう?」
「海さん!すごいですけど、そういえば、どうして連絡してくれなかったんですか!?一翔さんがいきなり現れてビックリしたんですけど!」
「あれ?連絡していなかったのかい、ごめんね」
「まあ、まあ、落ち着いて凛ちゃん」
お母さんが私をなだめるように言った。というか、いつこの家に来たんだろう、全然気づかなかった。
すると、一番近い背の低い男の子が私の方に近づいてきた。まあ、低いといってもクラスでも身長の低いほうの私よりかは全然高いのだが。なにせ、他の人たちがバケモノすぎるのだ。この家の平均身長はどうなっているのだろう。男の子のことをよく見てみると、胸に名札のようなガムテープが貼られており、そこには大きな文字で晴八(はるや)と書かれていた。
