君と未完成を綴って。



笑顔全開の美少年は、ものすごい美の暴力だ。

周りに星が咲いてそう……。


「あははっ。いや、詩語さん面白いなって。元気で。ふふっ」

「それ褒めてる……?」

「褒めてるよ」

「えぇ……。よく言われるんだけど、良い意味なのかなぁ」

「褒めてると思うよ、言ってる人も。見てて面白い」

「それは普通に失礼じゃないですか……?」


瀬川くんの使う言葉は、他の人が使うと回りくどく聞こえたりするものでも、綺麗に思える。

多分、本人がそこに関して意識して喋ってないからだと思う。

心の中を、そのまま出してる……ってわけではないだろうけど。

何も意図がないんだ。だから話しやすい。

そんな瀬川くんが、放課後は私のために隣で読んだり直したりしてくれる……!

こんなハッピーなことがあっていいの!?


「詩語さん、わかりやすい。すっごい笑顔になってる。大体いつもだけど」

「えっ」

「笑顔、いいね、可愛い。僕も嬉しくなってくる」

「えっ?」


二回連続して返事にならない声を上げた。

不意打ちばっかりの瀬川くんと、これから放課後を過ごすのか……っ!


「よろしくねっ、瀬川くん!」


いろんな意味を込めた挨拶に、にっこりな瀬川くんが握手で返してきた。


「こちらこそよろしく、詩語さん」