私たちが繋いだ手に、ぎゅっと力がこもる。 幸平は私を引き寄せると、桜の花びらが舞う中で、そっと額を重ね合わせて笑った。 『世界で1番近い君と、1番遠い初恋』 9年間という長い時間は、とても痛くて、切なくて、寂しかった。 だけど、遠回りしたからこそ、私たちはこうして繋いだ手のぬくもりの愛おしさを知ることができた。 風が吹き抜け、星のような形をした桜の花びらが、私たちの頭上に優しく降り注ぐ。 もう、遠くなんてない。 世界で一番近い君と、ここから本当の恋を始めよう。