傷だらけになり、すっかり古くなった、あの4年生の夏にあげた星のガラスキーホルダーだった。
「俺さ、どれだけ汚れても、どれだけ逃げ回っても、これだけは絶対に捨てられなかった。瑠華がくれた星だけが、俺の暗闇の中の光だったから」
幸平はまっすぐに私を見つめ、ゆっくりと私の手を取った。
大きくて、温かくて、昔よりもずっと頼もしい幸平の手。
「瑠華。……昔の約束だからじゃなくて、幼なじみだからでもなくて。今の俺が、今の橘瑠華のことが死ぬほど好きだ。世界で一番、大切にしたい。……俺と、付き合ってください」
その言葉を聞いた瞬間、私の視界が涙で大きく歪んだ。
9年間、ずっと言いたかった言葉。ずっと聞きたかった想い。
遠回りをして、お互いにたくさん傷ついて、それでも消えなかったたった一つの答え。
「……はい! 私も、幸平がずっとずっと大好き。私を、幸平の隣にいさせて」


