だけど、本当の俺の正体は違う。
ただ一人で夜を越すのが怖くて、自分を好いてくれる女子の好意を利用して寂しさを誤魔化し続けているだけの、最低で、卑怯で、惨めな依存症の男だ。
夜、一人で洗面所の鏡に向かうたび、自分自身に対する激しい吐き気と激痛のような自己嫌悪が襲ってきた。
(瑠華……ごめんな。ごめんな……っ。)
(俺、こんなに汚くなっちゃったよ。)
小学生のあの日、あの公園で交わした
「大人になっても俺の一番は瑠華だ!」
という聖なる約束。
瑠華はきっと、向こうの街で綺麗なままあの約束を守り続けてくれているはずなのに、俺は寂しさに負けて、誰彼構わず温もりを買い漁るような真似をして汚れてしまった。
他の女子とキスをする瞬間も、誰かの手を握っている瞬間も、俺の頭の中を支配しているのはいつも瑠華のことだけだった。
瑠華への愛が重すぎて、一途すぎて、それなのに逢えない現実に耐えきれなくて逃げ出した結果が、この無残な''彼女が途切れないチャラ男''という成り果てた姿だった。
(こんな汚れた俺が、今さら綺麗な瑠華の前に立てるわけがない。)
(『好きだ』なんて口にする資格も、あの手を握る資格も、俺にはもうないんだ。)


