青春日記。

「いやまだいけるって。九条も塩見も、もっと腹から声出せよっ!」


「俺これでもうげんかーい。てかこれで誰かくるっしょ」


「俺ももう無理。誰か来るのを待とう」


それぞれそう言って、九条は探し物を再開し、塩見は小さい台に腰掛けた。


私は近くにあった積み上げてあるマットの上よじ登り、寝転がった。


ちょうど下には九条がいる。


「ねえ、結局九条って何探してんだっけ」


「だーかーらぁー、ペンつってんだろ」


九条は呆れたように言う。


「そんなに大事なものだったの?」


塩見が聞く。


「………だってお前らとおんなじやつだし」


最後の方には、九条の声がどんどん小さくなった。


1年前、遠足に行ったときに、3人でおそろいのペンを買った。


九条がそれをよく使っていたのは知っていたけど。


「アンタ顔いい上に可愛いの羨ましいわ」