青春日記。

九条の階段を駆け上がる音が響く。


それに並行して、先生の階段を降りる音がする。


「どうする塩見」


横目で塩見をチラッと見て、小声で尋ねる。


「どうしようもない。九条についてこう」


「えっ」


てっきり引き返すものだと思っていたから、思わず声が漏れる。


今更引き返してバラバラになるのも面倒だと思い、塩見についていくことにした。


階段を一、二段上がったところで、案の定その先生に見つかった。


「おい御影、塩見。お前ら九条と一緒かあ?」


「はい!」


私が答えると温井先生はため息をついた。


「いつもの三人だなあ、しっかりしろよ?」


「すいません、九条には言い聞かせときますんで」


出た!塩見の保護者対応。


これは完全に、九条の保護者だ。


親になんの向いてるよ、塩見。