青春日記。

この声って………


「げ、よりによって温井」


「聞こえてるぞ九条」


九条の姿勢がピッと良くなる。


普段から怒られているから、自然にいい姿勢が身に付いてきたんだろう。


この先生は、先程階段ですれ違った、あの怖い先生だ。


私たちの担任の先生でもある。


「さっきすれ違ったのに全然出てこねえから体育館の電気消せなかっただろうが!というかなんでここの鍵閉まってんだ」


遠くの入口から言っているのに、声がガンガン届く。


しかも背が高いから、奥にいる私たちの姿もバッチリ見えていそうだ。


「温井センセー!俺ら閉じ込められてて!まじ開けてくれて感謝っす!」


一番最初に倉庫から出た九条が、声を張り上げて言う。


「あ?本当なのか塩見」


この三人の中で、1番先生から信頼されていそうな塩見。


塩見は一番最後に、ようやく体育館に出た。


「かなりガチです」